ウチダザリガニは、エビ目ザリガニ下目ザリガニ科に分類される淡水ザリガニ。北米原産で学名はPacifastacus leniusculus trowbridgii。
ウチダザリガニの体長は最大で15cmに達し、アメリカザリガニより大きい。ハサミの付け根に白斑があることで、同定は容易。色は暗緑色だが、茹でた後は赤くなる。
スウェーデンはザリガニ料理の文化で知られるが、在来種のヨーロッパザリガニが減少したことから、ウチダザリガニが使われている。日本のIKEAでもザリガニ料理のイベントが開催されているが、使われているのはアメリカザリガニ。
日本には食用として持ち込まれ、北海道を中心に定着している。本州では、福島県や滋賀県、栃木県などに飛び地的に生息しているが、人為的な移入による。
ウチダザリガニは、ザリガニペストを持ち込み、在来種と競合することから、2006年に外来生物法「特定外来生物」に指定されている。